4人の子持ち(長男・長女・次女・次男)主婦です。日常の事、子育ての事、自分の好きな事等を気ままに書いていきます。
2020年に次女が1型糖尿病と診断されました。その事についても書いていきたいと思います。
⑤の続きになります。
通されたのは校長室でした。
入ってすぐの長テーブルにある椅子に座るよう促されました。
私達と向きあう形で校長先生・教頭先生が座りました。
お互いに立って向き合いながら、改めて挨拶を交わしました。
校長
『この度は、お忙しい中お引止めしてしまいまして、本当に申し訳ございません』
再度頭を下げながら、校長が話し始めます。
校長
『養護教諭からお母さまにはお電話でお話をさせていただいておりますが、次女さんの事についてお話と言いますか、相談をさせていただきたく、この場を設けさせていただきました。』
旦那も私も頷きながら、
『はい。M先生にはとてもよく見ていただいて、有難いです』と。
校長先生からは、改めて次女の話をされました。
私も旦那には逐一話をしているので、旦那も頷きつつ話を聞いていました。
校長
『それで、次女さんについてなのですが…。
保護者様にはどういった話をされているか、具体的にお伺いしたいんです。
次女さんはご自宅では何か話をされていますか?』
私
『そうですね…。具体的には、毎朝教室前で大きな声で挨拶をしなければならない事。
誰かから挨拶を返されない限り、入室してはならない事。
次女の性格的に、あまり大きな声で話すようなタイプではないので、毎日の事なのでどうもその辺りが気が重いようなんです。
あとは、忘れ物などをした場合、叱られる事。これは、忘れ物をした次女が悪いので仕方ないと思っています。
ただ、その事を皆の前で、いつまでも叱られ続けている事が辛いみたいです。
クラスメイトにも同じような事があるようで、それを聞いてるだけで心が苦しくなるようですね。
ある時から【学校に行きたくない】と言うようになりましたね…。』
思い当たるエピソードを一気に話しました。
校長も教頭も、恐らく、養護教諭から聞いた内容と同じだったんでしょう。
『あぁ…』と小さい声で、一瞬、眉間に皺を寄せて聞いています。
校長
『そうですか…。本当に申し訳ございません。
次女さんはいつくらいから【行きたくない】と言うようになりましたか。』
私
『夏休み前ですね』
校長先生は手帳を広げて何かを書いていきました。