2020年に次女が1型糖尿病と診断されました。その事についても書いていきたいと思います。
CT検査の続きです。
CT検査を終えて、検査結果は春休みに入った3月末に聞きに行きました。
受付を済ませて30分ほどで呼ばれました。
主治医
『エコーの時に腎臓の形と血管を見て、ナットクラッカー現象でしょう。とお伝えしました。そして、1月により詳しく見る為にCTを行いました。その結果についてです。』
ナットクラッカー現象とは。
肉眼的血尿の原因として稀に見られるもののひとつに、ナットクラッカー(くるみ割り)症候群というものがあります。これは左腎静脈が腹部大動脈と上腸間膜動脈の間に挟まれることにより、腎静脈圧が亢進することによって腎出血を起こす疾患です。体の横から見ると、腎静脈がくるみで腹部大動脈と上腸間膜動脈がはさんであたかもくるみ割りのようなのでナットクラッカー症候群といいます。超音波検査や造影CTで診断されます。
ナットクラッカー症候群の多くは時間の経過とともに側副血行路といわれる血液の別ルートが発達しますので、自然に治ることがほとんどです。
簡単に言えば、尿管までが遠い左腎臓の静脈が狭くなり、血流が滞っている。その為、左側の腎臓で血液が出てしまっている状態のようです。
画像をパソコン上に出しながら、
主治医
『左腎静脈が、腹部大動脈と上長間膜動脈と言われる太い血管の間を通るんですが、そこで細くなってしまっています。やはり、最初のエコーの時と同じ診断でナットクラッカー現象ですね。』
長女のCT画像を360度色んな角度から見せてくれました。
太い動脈2本の間を通る左腎臓からの静脈が、急に細くなっているのが見えました。
主治医
『左腎静脈環流異常と言うんですが、今、ここで何か治療とかは無いです。
もしかしたら、この先10年20年経っても、例えば30歳になっても治らない可能性はあります。
長女さんが大きくなって妊娠をした場合、血尿に関してずっと聞かれて、その度にナットクラッカー現象の話をする事になります。』
主治医
『あとは…
膀胱鏡という物を尿道から入れて、直接、左腎・右腎から尿を採取して、本当に左腎から血液が出ているかを証明するというやり方もあるにはあります…。
ただ、これは長女さん思春期という事もあるし、ここまでやる必要があるかって言うと、ちょっとね〜…。』
痛そうな器具です…( ;∀;)
これを行う事で、左腎から血尿が出ているかの確認ができるそうです。
主治医
『でもねー、これを行う患者さん…。
常に目に見えるくらいの真っ赤な血尿が出ていて、ガンの可能性があるという患者さんで行ったりはするけれど…。
たまに濃いオレンジや黄色の尿が出る程度の、今の長女さんには必要ないと思う。』
主治医
『あとは、2つの太い動脈の間を広げる手術をする患者さんもいますね。
でも、それは本当に生活に支障が出る程の方。』
なるほど…。
どちらも今の長女に必要かと言われたら、ちょっと違いますね。
ナットクラッカー現象の他に、嚢胞の話。
主治医
『エコーの時もお話しましたけど。
CTの結果、右腎に嚢胞が1つあります。』
右腎のCT画像をモニター上に出して、
主治医
『1つの場合だったら問題無いんだけど、左右にあるとか、どんどん増えていくとか、そうなると問題になります。
でも、長女さんは1つですし、以前、御両親にも遺伝の可能性があるかを家族に聞いてもらいましたがありませんでしたし…。
個性の範囲って感じですね。』
主治医の話によると、とりあえず、今の状況では特に何も治療はないし、生活に支障もないとの事でした。
次回は、また学校での尿検査の結果を持って、夏休みに来てくださいとのことでした。